高岡蒼甫と言えばtwitterで知名度を上げた有名人ってイメージが定着しつつありますよね。宮崎あおいの夫ってイメージよりも強くなりました。方や、山本太郎は原発反対!原発いらない!で大暴れしているイメージが非常に強くなってきましたね。そんな二人が同じ土俵で仕事をするという。
若松孝二監督の新作映画『千年の愉楽』に主演の高良健吾を筆頭に、共にツイッターでの発言がきっかけで所属事務所を辞める騒動へと発展した高岡蒼甫と山本太郎、そしてベネチア国際映画祭で新人俳優賞(マルチェロ・マストロヤンニ賞)を受賞した染谷将太と何かと話題の面々が勢ぞろいすることがわかった。
同作品は中上健次の同名小説が原作で、和歌山のとある路地に生を受けた“高貴なけがれた血を持つ”中本一統の血を受け継ぐ男たちの生と死を描くもの。女が放おっておかない美青年の半蔵役に高良、半蔵の叔父にあたり不良少年団の親玉分・三好役に高岡、美男ながら顔に大きな傷を持つ新一郎役を染谷が演じる。そのほか、ARATAや寺島しのぶなど若松作品常連の俳優たちが脇を固める。高良にとっては、映画『軽蔑』に続く中上作品への挑戦だ。
中でも注目は、脱原発発言が発端となって今年5月に所属事務所離れた山本と、フジテレビの韓流偏重報道を批判して7月に所属事務所を辞め、10月に新事務所に所属したばかりの高岡の起用だ。2人の言動は物議を醸したが体制に対して異議を唱えた2人を評価するあたりはさすが、アナーキストとして知られる若松監督らしい。
ただし、山本とはなかなか連絡がつかず、出演が決定したのはクランクン半月前。そのため最後の方に数シーンだけ出演するという。若松監督は「悪いなと思ったんだけど、やってくれると言うから。これだけの皆さんに出演していただいて、僕は幸せ者ですよ」と喜びを噛み締めていた。
ダブル主演!みたいな役どころじゃないらしいけど、物議を醸した二人が現れるのは注目に値するでしょう。しかし、本来は演技やタレント、俳優としての腕を見てもらいたいところだが、解雇された人間がどういう表情を見せるのか?という客寄せパンダ的な要素に人々の注目が集まる。